面白みに欠ける

opfj

2015年05月27日 11:35


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14日は、成人の日。
大人への一歩を歩み出す日とされ、各地で祝う会が開かれる。
そんな新成人に、辞書でもプレゼントと思うが、
最近は、電子辞書となり、スマートフォンの中にも入っていて、
紙でできた辞典などは、
かさばるだけという認識になってしまったようだ。
辞書と言えば、戦後、最も権威があったのは、岩波の『広辞苑』だった。
現在、国語辞典として収録語数で一番多いのが、
約50万語を収める『日本国語大辞典』(小学館)。
どちらも、言葉の意味を探るには、適切かもしれないが、
面白みに欠ける。
そこで、面白いと言えば、三省堂『新明解国語辞典』。
主幹の独特な解釈が入っていて、
「おい、おい、国語辞典なのに、そんな勝手な解釈を言っていいのか?」という
気持ちにさせられるが悪い気はしない。
世界で最も読まれた辞書と言えば、
A・ビアスが編集した『悪魔の辞典』だろう。
世の中をシニカルに見詰めて、毒舌を詰め込んだようだ辞書。
(決して言葉の辞典ではない。)
時々開いて、毒舌を楽しんでいる。
その中、人生の行路について書かれた箇所に、
「悔い多き老年時代。
罪多き壮年時代。
愚行に満ちた青年時代。
白痴も同然な幼年時代。」というのがあるが、
つい、頷(うなづ)いてしまう。
成人の日、
彼の言葉を借りて、この日を表現すると、
「白痴 同然から、愚行に満ちた時代への移行の日」ということになる。

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