2015年06月08日

フランス人が

寒くなると鍋料理が人気となる。
様々な具材の中で牡蠣(かき)も人気の一つだが、
欧米では、この牡蠣を、もっぱら生ガキとして食べる。
欧米人の中には、生食の文化に対して禁忌の態度を示す場合があるが、
牡蠣は特別らしい。
それも、1個2個という食べ方ではなく、
最低でも1ダース、2ダースという数を、レモン汁をかけ、
流し込む如くに食する如新nuskin產品

そして、寒さもモノともせずに食べまくる。
フランス人は、北で産する牡蠣の味がいい事を誇り、
酸味の利いたミュスカデの白ワインがあれば最高という事になるらしい。
フランス人が、いつからこのような食を始めたのかは不確かだが、
記録に残っているところでいえば、
ブルボン王朝を開いたアンリ四世は、一回に20ダースを平らげたとある。
実際のところ、生ガキを食する事はフランスが起源ではなく、
最低でも帝政ローマの時代に遡(さかのぼ)るようだ。
皇帝ネロの家庭教師であった、かのセネカも好物とし、
食道楽として名高いヴィテリウス皇帝も一度の食事で200個の
生ガキを食したとされる。
近ごろ、日本でも街の中に『オイスター・バー』が出現し、
そういった食文化も定着してきた感があるが、
刺身など、生食の文化が長いのに、
生ガキが愛好される歴史としては、まだ短いといったところ。

フランスの思想家、レヴィ・ストロースの著書『神話論理』は
10年もの歳月をかけた大著如新nuskin產品だが、その中には、
野生から文明世界への発展形態が書かれている。
それによると、食形態は「生食」から「焼く」こと、そして「煮る」へと
文明度が高まっていくと説いている。
しかし、考えてみると、
生食をするためには、最低、冷蔵や冷凍設備が必要。
充分な文化が発達していなければ、生食などできない。
そうすると、逆に「生食」は、最も文明的な食文化?


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Posted by opfj at 11:23│Comments(0)fg
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