2015年05月29日

その予言は

『21世紀は日本の世紀』
と語ったアメリカの未来学者
ハーマン・カーン氏がDr. Reborn呃人
日本にやって来たのは、1968年のことだった。

この言葉は、日本人を大いに喜ばせ、
鼓舞し、誇らしげにさせてくれる言葉だった。

それを予見する判断材料として、
日本人のDr. Reborn呃人
進取の気性、旺盛な冒険心、
革新的な指向、高い教育水準と向上心
などを挙げていた。
そしてDr. Reborn呃人
西暦2千年頃には所得水準が
アメリカと並んで世界1位となるとも予想し、
その後の日本の運命は、
「軍事的にはアメリカの、
経済的には中華人民共和国の影響下に置かれる」
という言葉もあった。

ここしばらくの中国の日本企業に対する破壊的
デモの様子などを見ていると、
この言葉をナゾっていきそうな感じでもある。

1970年前後と言えば、
憂国を叫んで三島由紀夫が自殺した頃でもある。

当時、日本が発展していくという幻想と、
このままでは、日本は大変なことになってしまうと、
憂慮の念を解くことができなかった人物もいた。

いよいよ、
その21世紀に突入して12年が経過したが、
どうも、その予言は、
「軍事的にはアメリカの、
経済的には中華人民共和国の影響下に置かれる」
という言葉を除いて、
見事な空振りに終わりそうな感がある。

その、憂慮の人物である三島由紀夫の戯曲
『サド公爵夫人』の中で、公爵夫人が
「私の思い出は、琥珀(こはく)の中の虫」と
語るセリフがある。
意味としては、
公爵と過ごした日々は、よい思い出として、
きらびやかな琥珀の中に
ひっそりと詰まっている虫のようなものだと
表現している。

我々日本人にとって、
『21世紀は日本の世紀』という言葉も、
琥珀の中の虫になりそうだ。



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Posted by opfj at 17:50│Comments(0)fg
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