スポンサーサイト

上記の広告は90日以上記事の更新がないブログに表示されます。新しい記事を書くことで、こちらの広告が消せます。

  

Posted by おてもやん at

2015年05月07日

手乗りの子はいなくなり




「私は大バカだ」と、12歳の私は再び涙した。
だけど、それでもまだ懲りずに私は、
新しいセキセイインコのヒナを買ってもらった。
確か1羽500円だった。
一番最初に飼ったのは、ブルーのセキセイインコで、
その後黄緑色のセキセイインコも飼ったし、
そのうちツガイのセキセイインコが産卵して、
巣箱の中で小さなヒナが孵り、
そのヒナをまた手乗りに育てたりしているうち、
鳥かごの中はセキセイインコだらけになった。
手乗りの子はいなくなり、
鳥かごから1羽だけ出して遊ぶこともなくなり、
鳥たちはかごの中で鳥だけの生活をした。
数が増えると共にどんどん鳥臭くなってきた鳥かごは、
私の部屋の中からベランダに移され、
そうなると私のセキセイインコ熱もさめてきて、
次第にきちんと世話をしなくなった。
かご掃除の時に逃げられたり、
人にあげたりしているうち、
だんだんまたセキセイインコの数は減った。
最後の1羽が衰弱して死んだ時、
「私にはもうインコを飼う資格なんかない」と自覚し、
それ以来私は小鳥を飼うのをやめた。
ペットショップなどでセキセイインコを見るたびに、
かわいいなあ…と微笑んでしまうのと同時に、
無責任でいい加減だった自分の過去を思い出して
私はなんだかとっても苦い気分になる。
  


Posted by opfj at 15:39Comments(0)fg